よくある声の質問/お問い合わせ
- YUBA Method
- 12月19日
- 読了時間: 7分
更新日:2 日前
よくある声の質問
質問① 20代・社会人男性 『高い音を出すと声がひっくりがえるのはなぜですか?』
▷回答
オモテ声を作る機能からウラ声を作る機能に急に切り替わるためです(換声点)。もともとオモテ声の傾向が強く,ウラ声が息もれしやすい人は,ひっくり返りやすいと言えます。息もれのないウラ声を出し,徐々に,しかし積極的にオモテ声をウラ声に混ぜていくことで,ウラ声からオモテ声にスムーズに移行できるようになります。
質問② 30代・主婦 『音痴は遺伝しますか?』
▷回答
音痴は遺伝しません。身体の大きな親からは,やはり身体の大きな子どもが生まれる傾向があるのと同じで,声帯が厚くて長い声の低い親からは,同じ傾向をもった子どもが生まれる可能性が高いと思われます。このこと自体は遺伝と言えるかもしれません。しかし,多くの方の音痴の問題は,遺伝でなく,適切なトレーニングを受ける機会がなかったことにあります。音痴の方には,確かに声の低い方が多いのですが,高音に向けて音域を広げるだけで,すんなり歌えるようになるケースもあります。稀に元々の声が高くて,音痴になってしまうこともあります。
質問③ 10代・音大受験生 『歌っていて息が続かないのはなぜですか?』
▷回答
『声門の閉鎖が不十分なため,息が漏れ声が長く続かないのです。声門とは左右の声帯の間にあるすきまのことで,この閉鎖が不十分だと,息がもれ,息を声帯振動(声の音源)に効率よく変換できないのです。声が続かないからといって息をたくさん吸うだけでは本質的な解決にはなりません!!オモテ声を強めることで,声門を閉じる筋肉を鍛え,ウラ声と融合させれば,効率よく息を声に変えられるようになります。』
質問④ 30代・音楽教師 『 歌ったときに発音が聴き取り難いと言われますがなぜですか?』
▷回答
舌やノドに力が入りすぎていたり,反対に緊張が足りなかったりするからです。舌に力が入りすぎると,発音に必要な舌の柔軟な動きができなくなり,発音が悪くなります。また,声に響きをつけるためにノドを開けようとすると,ノドに余計な力が入り,口やノドの中の空間の形を柔軟に変えることができなくなり,ハッキリとしないこもった発音になってしまいます。口を大きくハッキリと動かせば発音が明確になると思っている人もいるようですが,口やアゴを動かしすぎると,音源を不安定にしてしまい,かえって不自然で聞き取りにくい発音になります。音源となる声帯の振動がうまくできないと,ハッキリとしたきれいな発音にはなりません。また,これらとは反対に,発音するために大切な口やアゴをゆるめすぎていて,発音がハッキリしない場合もあります。
質問⑤ 30代・声楽家 『もっと声量を増やしたいのですがどうすればいいですか?』
▷回答
まずは息を吐く力をつけることです!!吐く息に力がなく音量が小さくなる場合と,息を十分に出す力はあるけれども,声門の閉鎖が弱く息がもれて音量が出ない場合があります。息を吐く力をつけるとともに,声門を閉じて息もれを少なくすることが解決法です!!全身のパワーを全て声に変え遠くに声を届ける感覚で発声すると,喉以外の協働筋も働き声量が増えます。
質問⑥ 40代・シャンソン歌手女性 『若いときに出ていた高い声がだんだん出にくくなってきたのはなぜですか?』
質問⑦ 50代・男性 『カラオケで歌いすぎて声の調子が悪くなるのはなぜですか?』
▷回答
ノドに無理な負担をかけているからです。カラオケでは,お酒をたくさん飲んで,タバコを吸って,空気の悪いところで大声でしゃべって歌って夜ふかしをする。そんな経験はありませんか?実はこれ,ノドにはとても負担をかけているんですよ。カラオケポリープという音声障害の一種になってしまうこともあります。泳ぐ前に準備体操もせずに,いきなり飛び込んだり激しく泳いではいけないのと同じように,ウォームアップのためのボイストレーニングをしないでいきなり歌うと,急にノドに負担をかけ傷めてしまいます。特に高い音をオモテ声で大声で歌うと,声帯が疲労し,ノドを傷めることになります。そのほかにも,風邪などコンディションが悪いときに無理して歌ったり,しゃべったりすることも控えましょう。
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質問⑧ 60代・女性 『年をとっても練習すれば上手くなりますか?』
▷回答
正しい方法で無理のないトレーニングを続ければ,何歳からはじめても必ず上手くなります!!私は,音痴の76歳の女性を指導したことがあります。彼女は,当初,1オクターヴの音域も出せなかったのですが,「YUBAメソッド」によるトレーニングを続けた結果,1年後にはなんと,2オクターヴ半まで出せるようになり,ベートーヴェンの第九の合唱も歌えるようになったのです。90歳を過ぎても,合唱の舞台で歌い続けていますよ。その声には、まったく衰えはみられません!!年月とともに,身体が老化するのは仕方ないことですが,「YUBAメソッド」で「歌う筋肉」のトレーニングを続けていれば,若々しいハリのある声を長く保つことができるのです。
質問⑨ 30代・歌手志望 『ビブラートはどうやって出したらいいのですか?』
▷回答
ビブラートは本来,自然に出てくるものなのです。ビブラートは,理にかなった発声を行った結果,「自然に出てくる心地よい声の揺れ」です。ビブラートを故意に作ろうとすると,正しい発声ができなくなる可能性があり危険です。ウラ声とオモテ声がほどよく混ざり合い,発声全体が理想的に調整されたときに自然に出てくるものなのです。悪い発声の症状として現れてくるのが,オモテ声で音量を上げすぎたときの「揺れ声」や,ノドを過度に緊張させた結果出る「トレモロ(震え声)」で,これらは耳ざわりな声です。
質問⑩ 30代・合唱団員 『腹筋を鍛えると上手くなりますか?』
▷回答
腹筋を鍛えると,声が硬くなってしまいます。「おなかから声を出しなさい」とよく言われます。そのために腹筋運動を行っている人がいますが,腹筋の使い方が悪いと硬い声になってしまいます。甲子園の開会式で,「宣誓!!我々選手一同は~」という選手宣誓の声を思い出してみましょう。あの硬い声こそ,腹直筋が急激に働いていてノドを詰まらせたときの声なのです。気力に満ちあふれた迫力のある声ですが,歌ったりしゃべることには向きませんね。赤ちゃんは,全身の力を振り絞って耳をつんざくほどの大きな声で泣きます。しかし,あのフニャフニャな身体には,高校球児のようなすごい腹筋はありません。「大きな声を出すには強靭な腹筋が必要!!」というのは間違った認識です。もちろん,歌うということは全身運動なので,まったく腹筋が必要ないということではありませんが。
質問⑪ 10代・オペラ歌手志望 『太っている人のほうが声が出やすいのですか?』
▷回答
太ったほうがいい声が出るとは限りません!!オペラ歌手というと太った人をイメージしてしまいますよね?しかし,太ったからといって,いい声,大きな声が出るわけではありません。太った立派な身体からは,よく響くいい声が楽に出るというのは迷信です。やせていても,声量があって素晴らしい声の人は多くおられますし,プロの歌手という場合も多く見受けられます。実際,私はかつて1年に運動を積極的にしながら16kgのダイエットをしたことがありましたが,それで声は悪くなるどころか,むしろ,良くなったんです!!
質問⑫ 30代・ロック歌手 『「息もれのウラ声」と「息もれのないウラ声」はどう違うのですか?』
▷回答
まずは「声の質」に違いがあります。犬の遠吠えのような「息もれのウラ声」は,声門が開いていていますが,音程をとったり高音を出すときの主役となって働く輪状甲状筋を直接的に鍛えることを可能にします。しかし,この声では,オモテ声に移行する時に換声点ショックが強く出てしまい,換声点のところで発声バランスが崩れたり不安定になります。一息で長く歌える「息もれのないウラ声」は,声門閉鎖し声帯の辺縁部が振動している状態で,「息もれのウラ声」よりもオモテ声への移行をしやすくします。理想的には,ウラ声とオモテ声を混ぜ音域全体を均質な声で歌えるようになることです。
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よくあるお問い合わせ
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